2025年12月にアンドビールと発酵デパートメントとのコラボビール「神金ラガー」を発売開始しました。同コラボについて、発酵デパートメント山梨店長であり、代表の小倉ヒラクさんのパートナーでもある小野 民 (おの たみ) さんにアンドビール醸造長のゆりこがインタビューしました。
この記事ではビール作成の経緯や、ビール醸造へのこだわりなどについてご紹介します。

コラボ醸造に至る経緯は?
ゆりこアンドビールが2021年に山梨県甲州市に拠点を作ったときから、発酵デパートメントの小倉夫婦が甲州市にご在住なのは、小耳に挟んでました。アンドビールが山梨に拠点を作るきっかけになったマルサン葡萄酒さんから、お二人とも仲が良いことを聞いていたからです。それでも、意外と夫婦にお会いする機会はありませんでしたね。
たみさんそのなかで急接近したのは、子供の保育園が同じだったからですね!甲州市でクラフトビール工場をしているアンドビールのことは知っていたので、子供の保育園も同じ&発酵にかかわる者同士、すぐに話すようになりましたね。
ゆりこそんなママ友(?)的なご縁から、「アンドビールのビールをぜひ発酵デパートメントの各店舗で紹介したい」とお願いして、下北沢店、山梨店でそれぞれ、ポップアップ営業をさせてもらえることになりました。それをステップに、「どうせだったら、コラボでオリジナルビールが作りませんか?」と思い切って相談しました。
たみさん発酵デパートメントでは、マルサン葡萄酒さんとも「土と種の味がするぶどう酒」というオリジナル商品を販売をしていたり、ご縁があった醸造蔵と色々やってみよう!という気持ちがあり、今回も是非コラボビールを作りましょう!と快諾しました。

世界の発酵みんな集まれ!をコンセプトに全国の発酵食品を取り揃えているお店「発酵デパートメント」を運営。代表の小倉ヒラクさんとともに、素敵な醸造蔵が未来につながることをミッションに多方面に活動中。
ビールはどんなものにしよう
たみさん「どんなビールにしよう」と考えた時に、まずはみんなが飲みやすくて、とっつきやすいものがいいなとおもいました。
ゆりこせっかくだったら、縁がある食材を使うと面白いなと考えて、たみさんの地元や住んでいる地区で何かビールに合わせられそうな材料がありそうか相談しましたね。果物とか、野菜とか、お米とか、、、
たみさんお米と言われてひらめきました。自分が住んでいる甲州市神金地区は標高が高いエリアなのですが、そこで昔からの棚田を守りながら美味しいお米を作っている方がいて。そのお米を使ってビールを作るのはどうだろうと思ったんです。
ゆりこお米を使ったビールは醸造経験も多いし、すっきりした仕上がりになって、色んな人に飲んで欲しいといったコンセプトにも合いそう!と思って、決まりでしたね。すぐに農家さんを紹介してもらい、ビール用のお米を分けてもらうお願いをしました。神金地区にも足を運んだのですが、富士山もしっかり見えて、とても素敵な場所ですね。

仕上がりと評判は?
ゆりこお米の味を大事に丁寧に醸造したのですが、想定通りお米を使った効果で、シャープでドライで飲みやすい商品に仕上がりました。かつ、ボディと飲みごたえもあって美味しいビールになりました。お米の作り手の農家さんに美味しく飲んでほしいので、もたっとせずスッキリと仕上げることを心がけましたね。販売後の評判はいかがですか?
たみさん評判は上々です!地元の神金地区の方々にも、「地元のお米のビールだ!」と喜んでいただけました。地域に根ざした店がしたいという思いで発酵デパートメント山梨店を開店しましたが、自分の住んでいる地域の食材を使った商品を作るのは初めてだったので、地元の人が喜んでくれたことがとても嬉しかったです。今回その農家さんからは、普段は地元の人だけで消費しているお米を特別に分けてもらってビールにしたので、自分にとっても、地元の人にとってもスペシャルなものになったかなと思います。
ゆりこその農家さんは山梨への移住前、大手ビール会社でエンジニアとして働いていたという偶然もありましたね。飲んでもらうのも緊張しました(笑)。何かと縁を感じる商品になりました。

ゆりこ縁といえば、コラボビールを醸造して、ラベルデザインだったりなんだったり、色々相談する中で更に仲が深まって、なんと「発酵デパートメント山梨店の入り口スペースで、アンドビールのお店をやったらどうか」というお誘いもいただいてしまいました。
たみさんずっと活用したいスペースだったので、地元のクラフトビールが飲める店が、お店をしてくれたら素敵だなと思って、お誘いしました!OPENすることを決めてくれてとても嬉しかったです!
ゆりこそんなこんなで、開店したアンドビール山梨タップルームでは、開店記念ビールとしても神金ラガーを皆さんに楽しんでいただいています。素敵な機会をありがとうございました!
たみさん一緒に山梨を、甲州市を、cirqueを、そして日本の発酵文化を盛り上げましょう!

ということで、アンドビール × 発酵デパートメントのコラボビール「神金ラガー」の醸造経緯についてのインタビューでした。インタビューは更に長く続き、両夫婦それぞれの山梨移住の話や、夫婦で同じ会社で働くライフスタイルの共通点にまで、話がおよびました。またコラム次号をお楽しみください。
<文責・編集:安藤耕史 / 写真:米田樹央>

【神金ラガー】
山梨県甲州市神金地区に昔からある棚田で採れたコシヒカリを使用したライスラガー。一度炊き上げたお米を麦に混ぜることで、さっぱりとした飲み口になり、ふんわりお米の香りが漂います。アンドビールと同じ甲州市内にある”発酵デパートメント山梨店”とのコラボ限定商品です。発酵デパートメント各店、アンドビール各店およびECサイトで販売しています!ECでの購入はこちらから。
Style : Rice Lager
ABV:6.0%
【発酵デパートメント】
全国の発酵食品を取り揃えている商店。下北沢と山梨に店舗があります。日本中の素敵な醸造蔵が未来につながることをミッションとして活動する、発酵デザイナー小倉ヒラクの会社「発酵デザインラボ」が運営しています。発酵デザインラボでは店舗運営に加えて、発酵商品のプロジェクト伴走、産学連携の共同研究、講演、出版、マーケティングのお手伝いなど、あらゆる活動を通して、日本の発酵食品全体のブランディングをすることをミッションにしています。
【発酵デパートメント山梨店とcirque】
発酵デパートメント山梨店は2025年4月に塩山駅前徒歩6分の場所にオープン。入居する建物「cirque」は、元官公庁の事務所だった建物を地域の不動産会社がリノベーションした物件。発酵デパートメント山梨店を中心に、複数のテナントが入居して地域のホットスポットになっている。2025年12月には最後の空きスペースであったエントランス部分にアンドビール山梨タップルームがオープンしました。


