勝沼バレルエイジドビール蔵置場開設のお知らせ
先にSNSやブログ等でもお知らせしておりましたが、アンドビール(合同会社カンパイ日和)は、2021年6月に山梨県甲州市勝沼にバレルエイジドビール(木樽熟成ビール)専用の工場(蔵置場)を開設いたしました。
2020年より準備を進め、2021年初頭に工場物件、および現地業務時の生活拠点(畑付き)を契約するに至り、春先から工事着工して、5月に竣工しました。6月にはビールを木樽に詰めて熟成させる場所(蔵置場)としての利用許可も下りて、ビールの貯蔵を開始しております。
「バレルエイジドビール」とは、ワインやウイスキー、バーボンなどを熟成した木樽に、ビールを貯蔵して熟成させたものです。元々入っていたお酒由来の香り、微生物、酵母、樽の香り、そして長い熟成時間。様々な要素がビールに変化をもたらし、その行く末を簡単には想像しえないような面白いビールへと変貌します。
なぜ、バレルエイジドビールか。というと、ポートランドやサンディエゴへのビール研修旅行にて、その存在を強く認識して、深い魅力に取り憑かれ、ずっとチャレンジしたかったからです。
なぜ、山梨、勝沼か。というと、ぶどうとワインに向き合うローカルな土地で、ワイン生産者の方に学びながら、また自然と触れ合いながら、東京ではできない事業のあり方、そして生活のあり方を模索したかったからです。
昨今コロナウイルスが流行し、東京では思うような事業運営ができない中、「興味を持っているが、東京では実現が難しい様々な事柄」を実現するべく、高円寺からは100キロ超という距離がありながらも、勝沼という土地に第二拠点を開設することを決心しました。事業のためではなく、生活にも変化を生み出すため、住居と畑も借りて、従業員共々、2拠点をいったりきたりする生活をスタートしています。
今回の事業展開に関しまして、勝沼での生産者を紹介していただいた「まめくらし研究所」の青木さん、宮田さん。そして勝沼での拠点作りに多大なる協力をいただいている「若尾果樹園/マルサン葡萄酒」の若尾さん。そしてバレルエイジドビール倉庫の場所を貸してくださり、様々な協力をいただいている葡萄農園「百果苑」の荻原さん。そして工場の施工をしていただいた「丸正渡邊工務所」の渡邊さん。などを始めとする多くの方々に大変お世話になりました。
ご協力いただいている皆様、およびコロナ禍でも応援してくださっているアンドビールファンの方々のたまにも美味しいプロダクトを作れるように引き続き取り組んでいきます。熟成開始したビールもリリースまで長い時間がかかりますが、楽しみに待っていただけますと幸いです。
バレルエイジドビールのリリースはまだ先ですが、すでに自分の畑でとれた野菜、山梨の食材を東京の店舗で提供したり、葡萄や桃を使ったビールを醸造するなど、2拠点のシナジーを少しずつお届けできているかと思います。
都心とローカルをつなぎ、生産者と消費者をつなぎ、その間で価値を生み出すことで、皆様にこれまで以上に面白いモノゴトをお見せできればと考えていますので、引き続きよろしくお願いします。
(代表 安藤 耕史)