ROUND TRIP シリーズ第4弾”Faraway WIPA”リリースのお知らせ
アンドビールのバレルエイジドシリーズ”ROUND TRIP”第3弾となるビールは、4年間赤ワイン樽で熟成させたWIPAです。

しばらくの間ワインが入っていないバレルは樽木が乾燥して隙間が空いて、中身がじゃんじゃん漏れると聞いていました。実際ワイナリーさんから樽をもらって帰って水を入れてみたら、「これはもう、どうにもならないんじゃないか・・・・」と不安になるぐらい本当に漏れまくりました。しかし、そこから三日三晩お湯を張って木に水を吸わせていると、見事に復活してくれて、木が接合し合って漏れないようになりました。

じゃあ、このバレルに何をいれようか。サンディエゴのブルワリーAleSmithを訪れて以来、ずっと夢見ていたバレルをゲットし、初めていれたのは・・・・私が一番好きなWIPA!正直、勉強不足で何を入れるのが正解なのか分からないまま突き進んできた感があり(ブルワリーを始めた時も勢いだけだったので、だんだんクオリティを上げていった経緯はありますが…)、アルコール度数が高かったら、エイジングには耐えられるでしょう・・!と入れたのは2021年のこと。それから4年も経ちました。
もちろんたびたび、味を見ていたのですがBarrel Aged WIPAのゴールが全然分からず、今じゃない今じゃない、と待っていたところ、見事にバランスが取れたエイジングビールに仕上がりました。WIPAに使用したカラメルモルトのビターな印象がくっきりと浮き上がり、甘みは古酒のような風合いになり、ブレタノ由来の酸味が全体のバランスを整えてくれています。
皆さんご存じのWIPAから、4年の旅を経て完全に異なるものに変わった”Faraway(遠く離れた)” WIPA。2017年にビール醸造を始めて以来、どんどん私の醸造スタイルは確立されて行き、飲んで頂くお客さんが増えていく中で、失敗のない安全地帯でビールを作り続けて来ました。このBarrel Aged WIPAは、そんな私に喝をいれる存在です。いつだってヒリつくようなビールを作り続けたいです。
(文章:醸造長 安藤祐理子)

ボトルデザイン
今回のボトルのイラストもトモエ画伯 @tomo.crafts によるもの。山の稜線は、アンドビール勝沼工場から、高円寺方面(東側)を向いた時の山の景色、月はビールをワイン樽に詰めた日の月の形を描いています。今回は1番最初の、初めて樽詰めしたビールということで、月の色は何にも染まっていない白色、長く寝かせてようやくお披露目なので、闇からだんだん明るくなる夜明けをイメージした空を作りました。

商品説明
「Faraway WIPA」
【品目】発泡酒(麦芽比率50%以上)
【原材料】麦芽(ドイツ産)、ホップ、オレンジピール、カラギナン、炭酸ガス
【スタイル】Barrel Aged WIPA
【アルコール度数】7%
【IBU】76
【製造所】山梨県甲州市勝沼町小佐手1817
【希望小売価格】オープン価格
【販売開始】
7月9日より、一般向けECサイト、業務店舗様向けECサイトにて販売。7月中旬より高円寺にあるタップルーム「アンドビール」にてボトル販売、また阿佐ヶ谷にある直営店「olla」にて随時店内提供開始 (こちらは酒販免許が無いためボトル販売はございません)。他、山梨県のお取り扱い酒屋店でも順次販売いたします。詳しくは各サイト、店舗のSNS等をご確認ください。
関連リンク
・ROUND TRIP第1弾”Bailey-A Trip”
・ROUND TRIP第2段”Wonder Wanderer”
・ROUND TRIP第3段”Adiron Dack Trip”
*写真は全てアンドビール醸造担当で元カメラマンの米田樹央が撮影しました。