アンドビール

ROUND TRIP シリーズ第3弾”Adiron Dack Trip”リリースのお知らせ

2025/06/28

 アンドビールのバレルエイジドシリーズ”ROUND TRIP”第3弾となるビールは、黒ブドウを使ったセゾン。勝沼のワイナリー”マルサン葡萄酒“から頂いた醸造用品種の黒ぶどう”アジロンダック”を一度醸し、セゾンビールと合わせ、2年間赤ワイン樽に寝かせました。

*「Adiron Dack Trip」

 マルサン葡萄酒の代表であり、醸造長の若尾亮さんの存在なくして、バレルエイジドビールの製造、ひいては山梨への移住は成しえませんでした。2019年のコロナ禍にバレルエイジドビールに興味を持ち始めた頃、知人にワイン醸造家の方を紹介してほしいと頼み込み、紹介頂いたのが亮さん。ある秋晴れの日に、知人と一緒に東京からマルサン葡萄酒を訪ねました。

 亮さんは農家さんとは思えないようなオシャレな服装、そして人懐っこい笑顔で私たちを迎えてくれ、私は一瞬で恋に落ちました。「この人をきっかけに私、山梨に来る気がする・・・!!」

 亮さん自身もかつて東京に住んでいたこともあり、私たちが当時考えていた東京と地方の関わり方についても理解を示してくださり、コロナ禍にも拘らずウェルカムな姿勢を見せ続けてくださいました。

*アジロンの手入れをする亮さん

 マルサン葡萄酒だけではなく、勝沼には沢山の醸造所、素敵な醸造家がひしめき合っていて、醸造の音がどこそこらとする町。亮さんをきっかけにして、沢山のワイナリーを紹介して頂いて、ワイン樽を頂くことになりました。

 今回のAdiron Dack Tripの樽もその一つ。赤ワインが眠っていた樽を譲って頂き、そこへマルサン葡萄酒から譲って頂いたアジロンとセゾンを入れて、新たな旅をさせました。心地よいブレットが花開いています。ブドウとともに発酵を終えたビールを赤ワイン樽に入れ、21か月熟成。瓶内二次発酵にはシャンパン酵母を使用し、穏やかなガスを付けています。冷暗所で保管をお願いしますが、飲むときは徐々に常温に戻しながらゆっくり味わっていただくことで、ワインのように香りが徐々に開き、変化を楽しんで頂けます。

 アジロンダックをワインにすると、いちごジャム・綿菓子のような甘い香りの特徴が出ます。タンニンは控えめで優しく、香りほどの甘さはなく、酸をしっかり感じるドライな印象でバランスがいい味わい。今回のビールからも、ぜひそのニュアンスを感じ取ってください。

(文章:醸造長 安藤祐理子)

*マルサン葡萄酒のアジロン百。購入されたい方は、マルサン葡萄酒へ直接お問い合わせください。

ボトルデザイン 

 

 今回のボトルのイラストもトモエ画伯 @tomo.crafts によるもの。山の稜線は、アンドビール勝沼工場から、高円寺方面(東側)を向いた時の山の景色、月はビールをワイン樽に詰めた日の月の形を描いています。今回は、月の色を赤っぽいビールの液色、空全体はアジロンダックのブドウ皮そのものの色、下部の地面は飲んだときに感じた気持ちよく酔えるような、少し大人なイメージの色味で表現しています。

商品説明

「Adiron Dack Trip」

【品目】発泡酒(麦芽比率50%以上)

【原材料】麦芽(ドイツ産)、ホップ、ぶどう、炭酸ガス

【スタイル】Barrel Aged Fruit Saison

【アルコール度数】7%

【IBU】-

【製造所】山梨県甲州市勝沼町小佐手1817

【希望小売価格】オープン価格

【販売開始】
7月9日より、一般向けECサイト業務店舗様向けECサイトにて販売。7月中旬より高円寺にあるタップルーム「アンドビール」にてボトル販売、また阿佐ヶ谷にある直営店「olla」にて随時店内提供開始 (こちらは酒販免許が無いためボトル販売はございません)。他、山梨県のお取り扱い酒屋店でも順次販売いたします。詳しくは各サイト、店舗のSNS等をご確認ください。

関連リンク

ROUND TRIP第1弾”Bailey-A Trip”
ROUND TRIP第2段”Wonder Wanderer”

*写真は全てアンドビール醸造担当で元カメラマンの米田樹央が撮影しました。